皆さんらんまんは。アズサイリです。
ゆずソフトは長年、とある大きな問題を抱えています。
可愛すぎる
(※攻略できません)
そう、攻略できないサブキャラたちがとにかく可愛すぎること。
メイン(サブ)ヒロインを輝かせる存在として、ストーリーに欠かせないけどあくまで脇役な存在として。そんな立ち位置で登場するはずの彼女たちですが、どの作品においても『なぜこの子が攻略できないんだ……!!』というユーザー方の悲鳴が聞こえてきます(←私もそう)。
ではなぜ、本来攻略できないはずの彼女たち(以下、『なぜか攻略できないサブキャラ』)がヒロインに並ぶほど話題になってしまうのか、様々な観点から深堀りしていきます。
『なぜか攻略できないサブキャラ』たち(一例)
まずそもそも、ゆずソフトの『なぜか攻略できないサブキャラ』たちにどのような顔ぶれがいるのか、一部特に話題になるキャラクターたちを紹介します。一人一人深く語りたいですが、メイン事項ではないのでざっくり紹介します。
三条真琴(のーぶる☆わーくす)
まずは第5作目『のーぶる☆わーくす』より、三条真琴ちゃん。ゆずソフトの”なぜか攻略できないサブキャラ”ブームの先駆けとなった、ある意味この類の歴史を語る上で最も重要人物なサブキャラです。
プレイした方には分かるあの存在感とあの可愛さ。マジでなぜ攻略できない(絶望)。発売から13年以上経っても真琴√の追加パッチを求める声すら上がっています。
大房ひよ里(DRACU-RIOT!)
続いて第6作目『DRACU-RIOT!』より、大房ひよ里ちゃん。こんな可愛い笑顔をしているのに、この作品のサブヒロインはあの四次元おっぱいさんただ1人。発売当時から人気が高かっただけに、せめて6人目の攻略対象として…と個人的には感じます。
余談ですが、ドラクリ公式サイトのサブキャラ紹介ページはなぜかひよ里ちゃんが先頭です。攻略対象(サブ)の前に紹介される攻略不可キャラ…追加パッチお待ちしています(切望)。
伊勢琴里(RIDDLE JOKER)
少し飛んで『RIDDLE JOKER』(第10作目)から伊勢琴里ちゃん。ここで紹介している時点で相当人気なことは想像つくと思いますが、彼女の特筆すべき点は全個別ルートに登場しないのに超絶大人気であること。なんなら共通ルートには一度も登場しません。
先の2人は作中全体の存在感の強さも人気の理由の1つなだけに、彼女の瞬間火力(可愛さ)の高さは”すごい”を飛び越えてもはや尊敬の域にあります。作中の立ち位置的に攻略対象にするのは少し難しいですが、コミカライズ等で追加ストーリーは欲しいですね。
三国彩里(天使☆騒々 RE-BOOT!)
最後は冒頭でも登場した『天使騒々』の三国彩里ちゃん。もはやヒロイン以上に旋風を巻き起こしている彼女ですが、何といってもこの子はあのシーンがあるゆずソフトでも珍しいサブキャラ。
しかも『カエデ・チカ・彩里』というサブキャラ三銃士がいる天使騒々で、公式スタッフも想定外という人気の伸び方をしているとんでも破壊力。ある意味、歴代最強の攻略不可サブキャラと言っても過言ではありません。知れば知るほど攻略したくなります。
なぜこんなにも人気に?
さて本題。なぜ彼女たちは攻略できないにもかかわらずこんな大人気キャラになるのか。
端的に言ってしまうと、可愛すぎるからです。
「そんなん分かり切ってる」と思った方、彼女たちの”可愛すぎる”はヒロインたちと訳が違います。一つずつ解説していきましょう。
すべては”ぶらばん!”から始まった
ゆずソフトの『なぜか攻略できないサブキャラ』は、実は処女作”ぶらばん!”から存在します。
それがこの黒髪ロング眼鏡ボクっ娘、朝霧春奈先輩。ファンブックに記載はありませんが、当時も”なぜか攻略できない”と話題になってた、と風の噂で聞いたことがあります(要出典)。
この子(この方)からも、サブキャラの人気の高さが読み解けます。
もともとゆずソフトの原画担当(こぶいち先生・むりりん先生)は、ゆずソフトが登場する前から”めちゃくちゃ可愛い女の子を描く絵師”と話題になってた、文字通り伝説の神絵師様。つまり、弘法筆を選ばず。ようは、
女の子を描けばみんな可愛く仕上がってしまう
という、究極の腕を持っています。
ヒロインではない子も(めちゃくちゃ)可愛くなるところも、神絵師様ならではなのかもしれません。
本当は可愛くないはず…!?
実はサブキャラたち、ファンブックを見るとこんなことが書かれています。
――攻略できないから人気の出そうな外見にはしないでおこうということで地味目の決定稿のデザインに決まりました――
(”DRACU-RIOT!ファンブック ラフマテリアル”より)
――エロさよりサブキャラというポジションを意識してデザインしてました――
(”天神乱漫ファンブック初期ラフイメージ”より)
なんとサブキャラたち、本当は”可愛く仕上がらない”ように設定されているはずなのです。
作品が古い(12年前)ので現在と方針が異なると思いますが、やはりメインヒロインを最大限際立たせ、サブヒロインも可愛く仕上げる作風を求めると、サブキャラを控えめに抑えようとするのは何となく想像がつきます。
しかし、それをいい方向で裏切ってくるのがゆずソフト。前述のとおり、原画担当が神の腕を持つお二人。故にそもそも”可愛くない”ように書こうとしても可愛く仕上がってしまいます。
そんなヒロイン級の可愛さをしているのに、作中ほとんど主人公とフラグが立たず全く好意を寄せてこないので、『イチャイチャできたらどうなるんだろう』という期待と欲望が高まるのも納得がいきます。
全然”控えめ”じゃないサブキャラの立ち位置
さて、ここまでは容姿についてのお話。ここでは別角度から核心を突いていきます。
先ほどのファンブック引用で”サブキャラというポジション(ヒロインより控えめ)”と書かれていましたが、ここにも大人気の鍵が隠されています。
ゆずソフトといえばヒロインたちのエロさに加え、”キャラクターの可愛さ”が魅力のメーカー。ヒロインとのイチャイチャやヒロイン同士のじゃれあいが尊すぎて有名です。
ここで気になるのがサブキャラの立ち位置。エッチ出来なかったり(一部例外アリ)フラグが立たなかったりする点は文字通り”ヒロインより控えめ”ですが、可愛さに関しては前述のとおり、ヒロイン級。
つまり、
可愛い(n回目)
そう、容姿に加えて、発言やリアクションといった性格の可愛さもヒロイン級になってます。
いくら”ヒロインを輝かす脇役”といえど、それでもやっぱり”ゆずソフトのキャラクター”。可愛いオーラが性格面からもフルマックスで発揮されるのは、ヒロインと同じなのです。
そして何と言ってもこの存在感。脇役なはずなのに、あまりにもキャラが立ちすぎて時折ヒロイン以上に重要人物と化す瞬間があります(そもそも最重要人物として登場するサブキャラも一定数存在)。そのシーンもまた、主人公と2人きりで登下校したり、恋バナやエッチな話をしたり、あげく脱衣(下着姿とか)したりと、種類は様々。
この、
”攻略できない”という本来の立ち位置と噛み合わないほどの可愛さと存在感がありながら、それでもやっぱり”攻略できない”というサブキャラの宿命を抱える悲運な立ち場である特大ギャップ
が、ゆずソフトの”サブキャラ大人気”の核心と言えます。
ときたま、このような掟破りのフラグ建築サブキャラやエッチシーン有サブキャラが登場してくるところも、サブキャラ攻略とエッチシーンへの期待が高まるきっかけになっています。
こんな顔されたら、やっぱり攻略したくなっちゃいますよね。
攻略パッチお待ちしています(まとめ)
いかがでしたでしょうか。サブキャラ、可愛いですよね(溺愛)。
こんな可愛い可愛い言ってるのに作品買っても攻略できないのが何とも悲しいところですが(血涙)。
登場頻度も少なく、決して作中の最前線で輝けないけど、それでも一人の女の子としてたくさんの人に愛される、ゆずソフトのサブキャラたち。
いつか彼女たちが、『メインヒロイン』として、『作品の看板』として、ユーザー方に可愛がられる日が訪れると嬉しいですね。
(訳:公式さん番外編CDでも音声作品でも追加パッチでも何でもいつでもお待ちしていますよろしくお願いしますm(_ _)m)
あとがき
皆さんらんまんは。関西大好き関東民、アズサイリです。
ブログの更新が遅くなってしまい申し訳ございません(開幕謝罪)。年度末にかけ忙しい日が続くので、もう暫くこのような状態が続くかもしれません。
今回はサブキャラたちの特集でした。登場から間もなく二次創作化やグッズ化で激動の経歴を持つ彩ちゃんを筆頭に、昨今サブキャラへの評価が二次関数的に爆増しているので、新規ユーザーさんに”なぜこのような歴史があるのか”を解説すべく年始からちまちま書いてました。
ちなみに、私が良くお世話になっているはれりんごさんと千々セセンさんも、このサブキャラブームの最前線を引っ張るお方になります。二人の描くひよ里ちゃん(は)と彩里ちゃん(セ)、めちゃくちゃ可愛いので良ければ是非見に行ってみて下さい(宣伝)。
それでは、今回も最後までありがとうございました。また次の記事でお会いしましょう。
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