皆さんらんまんは。アズサイリです。
ゆずソフトのスタッフといえば、2006年の誕生以来すべての作品で原画を担当されるむりりん先生とこぶいち先生が特に有名です。
毎作品とっっっっっても可愛いキャラクターを輩出し、常に我々ユーザーの頭と股間に多大なる刺激を与えて下さるご両人ですが、お二人はゆずソフトの誕生前からこんなことが言われています。
絵がそっくりすぎる
そう、あまりにも画風がそっくりすぎてほとんど区別が付かないことで有名です。その近似っぷりは凄まじく、そもそもお二人が”むりりん・こぶいち先生”という1人の原画さんだと勘違いするユーザー様までいるほど(天神乱漫ラジオのお便りにて登場)。
今なお画風がお互い徐々に近づいており、その判別のしづらさが日に日に難易度マシマシ状態な両先生ですが、実は細かく見てみるとかすかに区別が出来ることを、皆さんはご存知でしょうか。
ということで今回は、そんな”むりりん先生の画風”と”こぶいち先生の画風”の区別方法についてのお話。
日に日に近似していく画風
まず初めに、『これを読めば晴れて私もむりこぶ両先生の絵が区別できるようになる!!』と期待に溢れてこの記事を開いて下さった方に絶望を届けると、この問題、
完全解読はほぼ不可能
と言い切れます。結論を先に申し上げると後述でちゃんと区別方法は紹介しますし、何なら私はゆずソフトの見過ぎである程度区別できるようになったので、決してお手上げ状態ではありません(私の精度もせいぜい8割程度なのは置いといて)。ただ、なぜこのようなことが言えるのかというと、
本人たちがお互いの絵に
自らの絵を近似させにいっている
ためだからです(厳密には”こぶいち画風(が)→むりりん画風(へ)”の方が強めらしい)。
それがはっきり分かる事例が最近表舞台に登場したので、振り返っていきましょう。
こちらは記憶に新しい、天使騒々の発売7日前カウントダウンのワンシーン。”転売防止のためのセキュリティ”と称した重度のゆずソフターですら全問正解が困難な化け物認証システム(アズなんたらさんは全問正解できたらしい(適当))ですが、今回はこのうち中央列左から2番目、白黒のラフ画に注目します。
実はこの絵、知る人ぞ知る『半分むりりん先生+半分こぶいち先生』が描いたという伝説の顔です。
登場したのは”のーぶる☆わーくす”ファンブックの座談会ページ。とあるユーザーさんからの質問によって実現したこの絵ですが、描くにあたってこぶいち先生も「先に描いた方に合わせるから多分違和感なくなりそう」と発言しています(なお相方は「キメラになる」と真逆の発言をしている)。
2010年発売の作品の時点でこの発言、もう既に先生方の絵は寄り添い始めていたことがここからも読み取れます。2024年になって振り返って例えるのなら共通ルートでくっついてしまうほどの爆速縁結びな両想い。10何年も前でこれなんですから、現在の絵での区別がいかに大変か、何となく想像がつくでしょう。
ちなみにこのラフ絵の答えですが、向かって左側(右目側)がむりりん先生、向かって右側(左目側)がこぶいち先生です。
実はキャラの表情で区別可能!?
さて、絵の区別をしたいのに『本人たちがお互いの絵に近似させにいっている』という衝撃の現実を皆さんに知っていただいたところで、ここからが本番です。
そんな、発狂したくなるほど絶望的な”むりこぶタッチ”の区別方法ですが、実は誰でも簡単に見分けられるものが存在します。それがキャラクターの表情。
意外にも、ゆずソフトのヒロインは担当絵師によって差分に違いがあります。違いというか、”この差分はこっちの絵師ヒロインにしかない”というものでしょうか。
これどういうことかと言うと、実例を見せた方が早いです。
さて、こちらはオ○ニーマスターや乳部・タイラーを筆頭にゆずソフトではお馴染みのダークサイド顔差分。一見法則性が無さそうに見えますが、実はこれ全員”原画がむりりん先生”のヒロイン。そう、
このような怖い顔やリアクションの激しい顔、チベスナ顔といった”ネタ顔”を描くのはむりりん先生の担当なのです(一部例外がいるのは置いといて)。
天使騒々でも天音ちゃんが相当恐ろしいダークサイド差分をしてきて話題になりましたが、彼女もまた原画担当はむりりん先生。逆に、例えば七海ちゃん(リドジョ)やエリナ(ドラクリ)にはこのようなリアクションの激しすぎる顔差分がありません(あって”くの字目”で慌てている程度)。想像の通り、この2人は原画担当がこぶいち先生のヒロインです。
意外にも、むりこぶ両先生の絵の区別はこれだけでも5割程度できます。特にサノバウィッチ以降は多くのヒロインがこの法則に当てはまるので、”見た目は分からずとも顔差分で”という判別方法は案外有効的です(体感)。
現在の区別方法の有力候補
先ほどのキャラの表情論も相当優秀なのですが、ここからはそのほかに、2024年現在判明している両先生の絵の区別方法の有力候補を、筆者(アズサイリ)の体感を交えて3点ほど紹介します。何?項目が4つあるだって? 読んでみてください。我ながら悟りすぎてて恐ろしいこと書いてます(白目)。
以下、作画むりりん先生のヒロインを”むりりん先生ヒロイン”、作画こぶいち先生のヒロインを”こぶいち先生ヒロイン”と表現します。
頬の赤み
まず1つ目は”頬の赤み”。天神乱漫のラジオや先人方のブログでも取り上げられてますが、一時期はこれが最適解と言われていたほど特徴的な違いがあります。
特徴的、とか言いながら内容はドチャクソ細かいですが、こぶいち先生ヒロインは赤ラインが等間隔かつ均等に並び、むりりん先生ヒロインは赤ラインが長さも間隔も乱雑に描かれることが多い傾向があります。
よぉぉぉぉぉぉぉぉく見ると分かる通り、確かにこぶいち先生ヒロインの方がむりりん先生ヒロインの方よりラインの長さ・間隔共にキレイに並んでいることが分かります。あと、こぶいち先生ヒロインの方がラインがよりはっきり書かれているようにも見えます。
ただ、ここまで見て思った方もいるのではないでしょうか。
ムズすぎね?(困惑)
そう、この手法、ただでさえ目を凝らさないと分かりにくいクセに、なんとこの手法が使えるのはイベントCGのみ。立ち絵ではここまで豪快な赤面差分が少ない…というか、むりりん先生ヒロインがこぶいち先生ヒロインみたいな赤面になってしまうことが多いので、慣れないうちはかなり混乱します。
ただ、天神乱漫発売当時はこの手法が主流で、お便りやブログ等でよく散見されたので今回ここでも紹介させていただきました。
顔のライン
2つ目は”顔のライン”。これは私が主に区別する時にまず見るものです。体感ですが8割はこれで判別が出来ます。
何がどう異なるかというと、こぶいち先生ヒロインは『シュッとした繊細な顔立ち』、むりりん先生ヒロインは『フワッとした丸っこい顔立ち』になることがかなり多いです。
よぉぉぉぉぉぉぉぉく見ていただいて気付いてくれると嬉しいのですが、若干天音ちゃんの方が顔のラインに膨らみがあることが分かるでしょうか。あご先が尖っている”感じ”、いない”感じ”とでも捉えられそうですが、ここでも両先生の絵に違いが表れています。
『いや分からんがな』という方に乃愛ちゃんの顔を基準に白線を引いて比較してみます。
こう見ると、より天音ちゃんの顔のラインの膨らみが分かるかと思います。これが、冒頭に言ったむりりん先生ヒロインの『フワッとした丸っこい顔立ち』の正体です。画像には白線がありませんが、左半身側でも天音ちゃんの方が若っっっっっっ干顔のラインが膨らんでいます。
ただ、ここまで見て思った方もいるのではないでしょうか。
こいつ何言ってるん?(困惑)
私も私なりに分かりやすく説明したつもりではあるんですが、これ、ただでさえ比較対象が細かすぎるのに、比較方法も細かすぎて、しかも仮に見分けられても差が細かすぎて結局分からないという超高難易度区別手法。それ故に解説が難しく、私も何度かこの手法の口頭での説明を試みましたが、語彙不足もあって悉く失敗に終わっています。
しかもこれ、初期3部作(ぶらばん!・E×E・夏空カナタ)では少し難易度が高くなります。やはりというべきか、画質と立ち絵の距離(今ほど顔が大きい立ち絵が少ない)いう壁が立ちはだかって、”シュッ”と”フワッ”の区別が付きにくくなります。
ただ、それくらい絵の区別が難しいということが、この件からも分かるのではないでしょうか。
※ちなみにこの区別法で先ほどの”半分絵”を見ると、確かにむりりん先生作画側(右目サイド)はこぶいち先生作画側(左目サイド)に比べ頬に膨らみがあり、一応区別出来なくはないことが分かります。
ラフ画を見る
3つ目は”ラフ画”。実は両先生、ラフ画に関しては今なお明確に区別することが出来ます。ある意味一番安定した手法です。
見れば一目瞭然。両先生の決定的な違いは線画の太さ。むりりん先生は何重にも書くことが多いため一般的に太いですが、こぶいち先生はまるで一発書きの如く細い1本のみ。ある意味、ファンブックを買ってラフ画を見てどちらが原画だったのか判別するという手段もあります。
さて、この手法の欠点ですが、皆さんお察しの通りそもそも完成絵じゃないので作中に登場してきません。ファンブックや設定資料を見ないとそもそもラフ画にたどり着かないので、残念ながらゲーム内で区別することは叶いません。
ここまで来ると、ラフ画に色を付けるグラフィックもこの問題に関わってくるのではとなりますが、そもそもラフ画じゃなくなった途端区別が出来なくなる絵がもう強敵すぎてもはや誤差です。輪郭がそっくりな時点でお二人はすごすぎるんです。
雰囲気(極地)
おまけで最後に一つ、『雰囲気』での見分け方について紹介。”おいどうした急にゴリ押しか?”と思われた方、これには割とちゃんとした理由があります。
先に挙げたとおり、区別方法の1つに表情差分があります。あそこで『ネタ顔が多いのは…』的なことを書いていますが、つまりこれ、
各絵師ヒロインでキャラの方向性が若干異なってくる(全てが鮮明というわけではない)ため、顔の表情や会話、仕草の雰囲気だけでどっちが原画なのか見分けることが出来なくはないのです。
あまりに感覚論すぎてこれ以上の説明が出来ないので、もし気になる方がいたら是非ゆずソフト各作品で原画絵師を気にしながらプレイしてみて下さい。理解してくれる方がいたら発狂して喜びます。
私は区別する時、主に先ほどの顔のラインとこの雰囲気を参考にしています。事実、例の認証システム(カウントダウン)はこの雰囲気(感覚)だけで上段3人を当ててます。
結論、みんな可愛い(まとめ)
いかがでしたでしょうか。両先生の区別方法として、少しでも参考になってくれたら嬉しいです。
私は長年ゆずソフトばかり見てきた(=しか見てきてない)ので、ある程度両先生の区別が出来るようになっていると思いたいですが、これでもまだ完全に区別しきれないのが”むりこぶタッチ”。
一応これ以外にも太ももや指などにかすかな違いがあるそうですが、区別方法に”雰囲気”とかいう(半ば説明放棄しているような)項目がある時点で、この問題が既に沼入り状態なのはお察しの通りでしょう。
むりりん先生・こぶいち先生については、他にも細かい区別や特徴がある(①特典のような複数人いるイラストはラフをどちらか一方だけで切る(描く)ことが多い、②過去作でむりりん先生のみSD絵を描いたことがある、③それぞれ得意分野の部位がある、など)のですが、それはまたいつか。
ただ、お二人の絵において一つ確実に言えることがあります。
みんな可愛すぎる
やはり、”むりこぶタッチ”の真骨頂は何といってもこの可愛さですよね。
いつも可愛い女の子(+稀に男の娘)を世に輩出して下さり本当にありがとうございます。これからもお二人の描くキャラクターを楽しみにしています。
コメント
えー、このブログには初コメントです。
ゆずソフト歴はそんなに長くない僕ですが、こぶいち氏とむりりん氏の見分け方でネタ表情を挙げられていましたが・・・
むりりん氏は担当したキャラのどちらかに「ギザ歯」「太い縦線の青ざめ顔」を入れてる傾向があると思っています。
例1:美羽やムラサメ、あやせにはギザ歯表情の立ち絵がある。
例2:茉子と茉優の立ち絵、来海の1枚絵に太い縦線の青ざめ顔が存在。