いつまでもあなたの理想の妹で―― 千歳佐奈

ゆずソフトヒロイン解説

6月8日


それは、ゆずソフトファンにとって忘れてはならない記念日の一つである。

ゆずソフトが大ブレイクするきっかけにもなった、
2009年発売の第4作目『天神乱漫』

この作品には、ゆずソフトの今後をかけて誕生した、我々の理想像を”完璧”というほどまでに具現化した最強ヒロインが存在する。

今回はそんな、ゆずソフトの『初代最強ヒロイン』についてのお話。

教えて!! 千歳佐奈ちゃん (千歳佐奈とは)

まずは彼女の紹介。引用先は偉大なる公式様サイト(→天神乱漫公式サイト)より。

今でも話題の尽きない彼女ですが、登場時期が古いためにどんなヒロインなのかイマイチ分からない方も少なくないはず。ということで、ここでは私が(愛情のままに)基本情報をまとめていきます。

千歳 佐奈 キャラクター紹介(更新後)
(c)2009 YUZUSOFT/JUNOS inc. All rights reserved.

千歳 佐奈(ちとせ さな)。『天神乱漫』に登場するメインヒロインの一人。ゆずソフトではお馴染みの”あまりにも可愛すぎる主人公の妹”、通称『最強妹のパイオニアで、昨今のゆずソフトの妹ブームの先駆けにもなった、伝説のヒロインです。

おとなしい性格家事万能という既に完璧すぎる子が、不運(すぎる)体質の主人公(兄)をいつも気にかけているというとんでもない甘々シチュエーション。更には兄が大好きすぎて主人公(兄)絡みの話題になると恋愛感情で暴走するという可愛すぎる言動。ただでさえ普通のヒロインとしてもめちゃくちゃ可愛い設定なのに、それが『妹』なんですからもうたまりません。

そんな可愛すぎるキャラにこんなにも可愛い容姿なので、その人気の高さは凄まじく、発売前・発売後に実施された公式人気投票で二冠を達成するという偉業を成し遂げています。

ちなみに、佐奈ちゃんの主人公の呼び方は『兄さん』です。後に続く『お兄ちゃん』(在原七海)や『お兄』(谷風天音)、二作前(E×E)のサブキャラだった伏見真姫奈の『兄様』と区別化されているのも特徴です。あえて『お兄ちゃん』呼びさせなかったのも、9年後に登場する七海ちゃんを意識していたのでしょうか…(そんなことない)。

数少ない誕生日設定のあるヒロイン

さて、佐奈ちゃんといえば、ゆずソフトの数少ない誕生日設定のあるヒロイン

それゆえ、6月8日という日付は、一度知ると忘れられない記念日になるゆずソフトユーザーがとても多いです。

実はゆずソフト、誕生日設定を持つヒロイン(攻略対象キャラ)は全部で6人います。今回の佐奈ちゃんに加え、処女作の『ぶらばん!』のヒロイン5人です。先ほど紹介したE×Eの伏見真姫奈ちゃん(9月10日)ほか、一部男性陣にも誕生日設定を持つキャラはいますが、ヒロインにはこれ以外設定がありません(梓のような推測できるヒロインは僅かながら存在)。

そんな、母体こそ少ないゆずソフトの誕生日持ちヒロインですが、その中でも特に佐奈ちゃんは毎年突出して話題になります。特に大ニュースとなったのが2022年のこちら。

AliceGlint様による2022年発売の千歳佐奈誕生日グッズ
(c)2009 YUZUSOFT/JUNOS inc. All rights reserved.

なんと、発売から13年経っているのにも関わらず新グッズが登場したのです。

上のバースデーセットもA・Bと2種類ある時点でなかなかヤバいんですが、あろうことかこれ以外にも同じタイミングで『荒ぶる天神乱漫のポーズ』をしたフィギュアが発売されています。佐奈ちゃんまさかのフィギュア化第2弾。これには佐奈推しはもとより、天神乱漫推しの筆者的にも衝撃と喜びのあまり発狂したのを覚えています。

佐奈ちゃんだけが毎年話題になる理由

では、6人いる誕生日持ちヒロインの中でも、なぜ佐奈ちゃんだけがここまで話題になるのか。

佐奈ちゃん自身の人気の高さも理由に含まれますが、それでも同じ誕生日持ちヒロインは他に5人いて、しかも佐奈ちゃん含め全員10年以上前のキャラ。なぜ”ぶらばん!”の5人はここまで話題にならないのか。

色々推測できますが、やはり一番大きい理由はこれでしょう。

Happy Birthday SANA !!
(c)2009 YUZUSOFT/JUNOS inc. All rights reserved.

そう、作中で誕生日パーティーが開催されることです。

プレイすると分かりますが、天神乱漫における佐奈ちゃんの誕生日『6月8日』はストーリーに欠かせない重要な日付。彼女自身にまつわる(いろいろな意味で)ビッグイベントが発生するだけあって、この日の誕生日パーティーが相当深い意味合いを持ちます。

佐奈ちゃんにとっては、まさに他3人を抑えた誰よりもメインヒロインになる瞬間なのです。

比較対象として同じ日付制、かつ同じ4月スタートでストーリーが進む”ぶらばん!”は、物語中でヒロインたちの誕生日を通過することがありません(一番早い御影須美ちゃんの5月17日すら通らない)。このあたりもやはり話題性に大きく影響しているのでしょう。

2014年のゆずログで公開された千歳佐奈ちゃんの新規描き下ろし絵
2014年の千歳佐奈生誕祭で描かれた新規絵
当時はゆずログ(現在のものの前身)で頻繁に投稿されていた
(c)2009 YUZUSOFT/JUNOS inc. All rights reserved.

これに加え、佐奈ちゃんファンユーザー方の積極的な活動や、ゆずソフトヒロイン唯一となる公式HPからの誕生日祝い、そして(相当高頻度な)公式からの新規描き下ろし絵供給も相まって、昨今のような賑わいを見せている、というわけです。

追記:2023年もむりりん先生が新規絵(妹3人衆ラフはこちら)を描いてくださいましたね。めちゃくちゃ可愛い…。

ゆずソフトの初代”最強妹ヒロイン”

誕生日だけでもこんなに語れる佐奈ちゃんですが、ここまではあくまでも前座

ということで、ここからは最後までずっと”佐奈ちゃん可愛すぎる”のコーナーです。

以前の記事でも似たような展開がありましたが、あれと同様、ここからは”佐奈ちゃん可愛い”の一般論をまとめたものとなります。佐奈ちゃんは知れば知るほど愛情が止まらなくなるので、ここでは、そんな佐奈ちゃんブームにハマる上で必要な可愛すぎる魅力を抑えていきましょう。

ストーリー開始○○分で兄さんラブ発動

まず、佐奈ちゃんは作中のどのあたりから主人公(以下”春樹くん”)にアピールしだすのか、について。

答えは簡単、

初登場にしてこの可愛さ 素晴らしい(素晴らしい)
(c)2009 YUZUSOFT/JUNOS inc. All rights reserved.

ストーリー開始2分後です(超展開)

あの七海ちゃんでも為せなかった驚異のデレデレスピード。もはやリアルタイムアタックでもしているのではないかという早さです。

天神乱漫のプロローグは少し特殊で、OP前はとある事件(=あらすじ)に至るまでの回想から入ります。いつも通り不運な生活(改めて書くと響きが物騒すぎる…)を送る”主人公 兼 兄さん”の春樹くん、と並んで学園へ向かうの佐奈ちゃん。早速水たまりの水を車に跳ねられ、濡れてしまった春樹くんにハンカチを差し出そうとするシーンで、佐奈ちゃんはいきなり動きます。

(c)2009 YUZUSOFT/JUNOS inc. All rights reserved.

私も妹にこんなに心配されたかった(←妹いない)

(超積極的に)兄の世話を焼く妹ちゃん、しかも開始2分で我々を落としにくるこの可愛さ、もうたまりません(溺愛)。

(c)2009 YUZUSOFT/JUNOS inc. All rights reserved.

必死すぎる妹を前に春樹くんも思わずこのセリフ。

余談ですが、上のように天神乱漫の地の文(主に春樹くんの独り言)は、ヒロインに限らず登場人物たちのキャラが濃すぎて他作品にはない秀逸なツッコミがよく見られます

似たようなキャラ展開にDRACU‐RIOT!がありますが、あっちは梓という(ストッパーのようで微妙になれてない)ストッパーがいたり佑斗くん(主人公)も天然ジゴロとノリの良さでなかなか吹っ飛んでるので、文字通りの”カオス”が広がってるのが特徴。

この主人公の斬新すぎる斬り方が天神乱漫の面白さの一つでもあります。

自分のルート以外でも主人公に猛アピール

話は戻って、そんな春樹くん大好き佐奈ちゃん。あまりにも好きすぎるが故に、他のヒロインではなかなかない立ち回りをします。

(c)2009 YUZUSOFT/JUNOS inc. All rights reserved.
(c)2009 YUZUSOFT/JUNOS inc. All rights reserved.
(c)2009 YUZUSOFT/JUNOS inc. All rights reserved.

可愛い…(隠しきれない愛情)

一見するといつも通り(?)のフラグビンビン発言に見えるこのシーン。

何を隠そう、これらは全て他のヒロインのルートでの発言です。

一般的な(ゆずソフト)作品だと、個別ルートに入ってしまうとその対象のヒロイン以外はそこそこ静かになる傾向がありますが、彼女はなんとどの世界線(ルート)に渡っても兄さんラブが止まりません

つまりこれを言い換えるなら、

『佐奈ちゃんはどのルートに突入してもずっと可愛い』

んです。

ルックスといい家事センスといい、あのとんでもハイスペックを持ちながらこの愛情の込め方とか、もはや我々の求める妹キャラの理想形。そりゃ人気も爆増するわけです。

(こう書くと在原七海ちゃん(リドジョ)の人気の上がり方も何となく想像できますが、それはまた別のお話。)

実はゆずソフト初めての…

兄さん絡みで暴走…大量のフラグ発言…。ここまで来ると、エロゲーには欠かせない『エロ』要素が入ってきてもおかしくないはず。

そう、佐奈ちゃんはそこまで完璧なのです。

(c)2009 YUZUSOFT/JUNOS inc. All rights reserved.
(公式サイトに白線無しの全体図があります)

実は佐奈ちゃん、
ゆずソフト初のオ〇ニーヒロインなのです。

今でこそ”ヒロインの横で…””メイン4人中3人”、あげく”オ○ニーマスター”という称号(?)を持つ子など、常に話題の絶えない通称”自家発電系ヒロイン”ですが、佐奈ちゃんはその先駆者にもなっているのです。

”卵が先か鶏が先か”のように、”人気投票1位が先かオ○ニーが先か”という格言がゆずソフトにはあり、これは『歴代のオ○ニー枠ヒロインは、ほとんどの場合人気投票で1位になる』という意味を持ちます。

冒頭での紹介の通り、佐奈ちゃんは人気投票で二冠を達成している子なのでこれにも該当しており、またこの後に続くオ○ニー枠ヒロインも大半は人気投票で1位の座に君臨しているので、これもまた佐奈ちゃんが全ての起源となっているのです。

主人公の妹としても、誕生日持ちヒロインとしても、
初代人気投票にしても、オ○ニー枠としても、全てにおいて頂点…。

まさに、名実ともに伝説の最強ヒロインですね。

まとめ(お誕生日おめでとう!!)

いかがでしたでしょうか。この記事から、”理想の妹像”として常に”最強”であり続け、今日まで愛される佐奈ちゃんの魅力を知っていただけたら嬉しいです。

佐奈ちゃんが残した功績・伝説は非常に多く、今日の大人気メーカー”ゆずソフト”のブレイクのきっかけを作ったといっても過言ではありません。発売から10年以上経っても全く衰えない人気ぶりが、その確固たる証拠でしょう。

また、天神乱漫プレイヤーの方は気づいたと思いますが、この記事、佐奈ちゃんルートに関する言及がほぼありません。私もこの記事を書くにあたり先日佐奈√を走破してきましたが、あの超展開から魅力を語りだすとネタバレに踏み込んでしまいそうだったので、あえて伏せた形です(可愛すぎて悶絶しまくった結果ブログを書く時間が激減してしまったのは内緒の話)。

もしまだ天神乱漫の佐奈ルートをプレイしていない方がいましたら、是非プレイしてあげてください。それが、佐奈ちゃんに対する一番の”誕生日プレゼント”かもしれません。

それでは、今回もお読みいただきありがとうございました。

最後に、

(c)2009 YUZUSOFT/JUNOS inc. All rights reserved.

Happy Birthday 佐奈ちゃん!!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました