1ヶ月で国内を11000km移動した話(4)~四国4県旅行編(後半)

アズサイリ旅行記

皆さんらんまんは。アズサイリです。

杏乃
杏乃

こんにちは。月崎杏乃です。

さて、今回も今回とて『日本列島11000km旅行』です。

杏乃
杏乃

また随分と更新遅かったわね。

家に帰っても仕事やらなんやらに追われる生活なんてたまったもんじゃないです(そもそも帰宅が22時以降)。

杏乃
杏乃

新年度始まってからずっとその調子だけど大丈夫なの…?

それはそうと、第4回は前回の続き、四国4県弾丸旅行の後半戦(2日目)高知県日帰り観光編です。もともと四国編は1つにまとめたかったんですが、どうあがいても高知編が長くなってしまったので分割してます。

分かる方には分かると思いますが、徳島県から高知県への移動はそこそこ面倒です難しいです。今回は高徳線(徳島県北部を横断する路線)を使わない奇妙なルートを辿ったので、楽しんでいただければと思います。

過去回はこちらからどうぞ。

●全体概要:1ヶ月で国内を11000km移動した話(0)~導入編
●北陸遠征:(1)~新幹線を使わない北陸4県横断編
●東北遠征:(2)~日帰り秋田・新潟旅行編
●四国遠征1:(3)~四国4県制覇編(前半)

それでは、

杏乃
杏乃

高知県へしゅっぱ~~つ!!

東側からこんにちは 海と山の日帰り高知旅行

始発列車で太平洋沿岸まで南下

早朝の徳島駅改札口

おはようございます。朝5時です。

杏乃
杏乃

ふあぁ~、また5時に起きることになるとは…。

さて、この日は電光掲示板の一番右側、牟岐むぎ線”に乗って移動していきます。地名だと分かりにくいですが、徳島を南下していきます。

杏乃
杏乃

え、高知県って(徳島の)西側だよね…?どうやって行くのよ…?

まぁまぁ、それは見てのお楽しみ。

徳島県には電車は走っていません(気動車しかいない)

始発列車のはずですがそこそこ乗客がいました。学生さんは少なかったので時差通勤でしょうか。徳島駅周辺ってそこまで飲み屋さん多い訳でもないですし…。

今では終着駅だけどつい数年前まで途中駅だった阿波海南

朝8時過ぎに終点の阿波あわ海南かいなん駅へ。ここに来て、始発列車から乗ってた乗客(の一部)が四国八十八か所霊場巡りをしていることを知りました。こんな朝早くからお疲れ様です。

阿佐海岸鉄道 バスの見た目でバスでもあり鉄道でもある

そこからこの、バスのような鉄道のようなよく分からない車”海の駅 東洋町”というバス停へ向かいます。これ、DMV(Dual Mode Vehicle)という巷ではかなり有名な乗り物なのですが、説明しだすとえっっらい長文になるので興味がある方は調べてみて下さい。

杏乃
杏乃

DMVが走ってるのって、ここが日本どころか世界唯一なんだって。

”海の駅東洋町”バス停周辺

先ほどの写真だと分かりにくいですが、少し角度を変えるとこのように太平洋が見えます。快晴すぎるのもあっていい景色ですね。

四国東側の最南端(岬)へ

ここからはバスを使って西へ向かいます。地図の通り、しばらく海岸線に沿って移動します。旅先の移動手段がほとんど鉄道な私にとって、鉄道がいない区間を移動するなんて相当久しぶりです。

太平洋沿岸を走り続けます

天気も快晴だったので、景色がとにかくキレイでした。

杏乃
杏乃

わぁ~いい車窓~!!

そんな海岸線を進んでいると、途中室戸むろとというところを通ります。ニュースで聞いたこともあるかもしれませんが、高知県東側の最南端地点です(実際の最南端は西側の足摺岬)。

杏乃
杏乃

おぉ~、すごいところまで来たね~。

さりげなく”高知県の”と言っている通り、このバス移動中に高知県へ上陸します。県境が川でもトンネルでもなんでもないと、案外あっさりですね。

矢印のところが室戸岬

ここまでの経路を地図で表すとこんな感じ。徳島市からそこそこ南下しましたね。

(徳島駅から阿南市、室戸阿南海岸国定公園付近を経由して)ここまで大体130km弱なので、姫路から京都くらいを移動したような距離です。あっちは新快速がいるのでめちゃくちゃ速いですが、こっちは大半がバスなので所要時間はお察しです。

杏乃
杏乃

道中ずっと座れるけど、ここまで大体4時間くらいかかったよ…。

奈半利駅

先ほどの岬から高知県の内股部分(土佐湾)を北上し、途中の奈半利駅まで来ました。微妙に読みにくいですが、『なはり』と読みます。

奈半利駅もかなり高い位置にあります(海抜12.9m)

ここを走るのは土佐くろしお鉄道”ごめん・なはり線”という路線。この、地元民と一部界隈しか知らないであろうマイナー路線に乗れるって、ちょっとワクワクします。

ごめん・なはり線からの車窓(後面展望)

この路線、列車がこのように大半の区間で高架の上を走るので、とにかく車窓がキレイです。

ただ、この日は快晴最高気温18℃と冬にしてはかなり高かったので、車内は激アツでした。

高知県初上陸!!

ということで、徳島駅出発から7時間…

高知駅外観

ようやく高知県最大駅、高知駅に到着しました!!

杏乃
杏乃

ようやく来たね~!

距離でこそ210km程度ですが、移動速度が遅いのでかなりゆっくりでしたね。

杏乃
杏乃

感覚おかしくなってるけど相当長いからね。

地方都市あるあるな立派な駅建造物ですが、これでもたった2路線しか乗り入れていないのがそそります。

余談ですが私、この一連(11000km)の旅行前の時点で2県だけ未踏の都道府県があったのですが、それが東北の山形県と、この高知県でした。山形県は東北周回編で上陸を果たせたので、今回の高知県をもって全47都道府県に上陸したことになります。ようやく達成できました(歓喜)。

アンパンマン列車ひろば(駅構内)

高知駅はこのように、駅構内・構外とも至る所にアンパンマンが置かれています。原作者のやなせたかしさんが高知県出身なんだからだそう。

というか、四国はあちこちにアンパンマンがいます。そのうち分かります。ここまでくるとアンパン食べたくなってきます(鬼畜)。

杏乃
杏乃

でも本当、見ない日はほとんど無かったよね。

不思議な駅たちを巡る高知ローカル線旅

さて、滞在時間26分でしたが、高知県の用事は終わったのでここからまた移動します。

杏乃
杏乃

何この愛媛県(←前回4時間滞在で道後温泉まで観光した)との格差…。

乗換列車の関係でこれが最大限だったんですよね(汗)。47都道府県目の上陸ということで高知駅には行きたかったので、それを果たせただけでも満足です。

1000形気動車

ということで写真左側、琴平行き列車で北上します。

実はこの高知発琴平行き、分かる人には分かる背筋が凍るような超ロングラン列車なのですが、検索したらこの乗った翌日のダイヤ改正で消滅したそうです(阿波池田行きに短縮)。

ごめんなさい(駅名)

後免駅(往路撮影)

高知駅から4駅ほど移動すると、突然”駅に謝罪”されます。

杏乃
杏乃

何これ、怪文書?

さてこちら、読み方がよくネタにされることで有名な『後免(ごめん)駅』です。稀に見かける(ある意味)語呂合わせの良すぎる地名の一つですが、後免駅はそんなシリーズの中でも珍しくそこそこ立派な乗換駅だったりします。

なんなら往路で乗ってきた”ごめん・なはり線”もこの後免駅を通るので、私はこの日だけで2回通過してることになります。今思うと、路線名の時点で相当な異彩を放ってましたね(汗)。

杏乃
杏乃

でもなんで”ごめん”駅って名前になったの?

簡潔に言うと、『免除の尊敬語”御免ごめん』が由来なんだそうです。江戸時代に土佐藩が市場町を作るため、租税を免除したことがきっかけなんだとか。

1日たった○本!?

新改駅駅名標

後免駅を離れ、しばらくすると少し面白いところにやってこれたので紹介。途中の土佐山田駅を超えると一気に山の中に入り、列車は次の新改しんがいに到着します。

この駅、なんと1日6本(上り4本・下り2本)しか列車がやってこないという知る人ぞ知る秘境駅で、一部の普通列車はそもそも停車すらしません。今回、行程に組んでた列車が偶然この駅に止まったので、少しテンション高かったです。

土讃線にはもう一つ、これと似たような坪尻つぼじりというものがあるんですが、今回はちゃんと訪問できる時間がなかったので割愛します。

川の上のステーション

土佐北川駅ホーム

新改駅から20分ほど北上すると、現れたのは土佐北川駅

この駅で対向の特急列車を待ちますが、この駅はホームすべてが鉄橋の上にあるというとんでも立地をしています。ようはホーム全てが川の上にある駅。このあたりは吉野川や穴内川が通る急峻な山間部なので、路線を引くのに相当苦労したことが伺えます。

高知県から徳島県へ

ちなみにこのあたりで高知県と徳島県の県境を渡ります。

見ただけで分かるこのエグい秘境地帯。周辺には山しかなく、あろうことかスマホすら圏外。地方路線の良いところがギュッと詰まってグッドです。

杏乃
杏乃

今の時代スマホが圏外で喜ぶ人そんないないと思うよ。

名付け方が現代人すぎる観光地

大歩危駅 駅舎

徳島県に入り、しばらくすると大歩危おおぼけに着きます。

徳島県の数少ない観光地として有名なこの地。『大きな歩危ほけ(”断崖”を意味する古語)』が本来の地名の由来なのですが、一般には『大股で歩くと危険な場所』の略称という由来の方が有名です。どこか微レ存(微粒子レベルに存在する)や小並感(小学生並みの感想)を彷彿とさせますね。

杏乃
杏乃

じゃあ隣の小歩危(こぼけ)は『小股で歩くと危険な場所』なのかな?

あっちは『小股で歩いても危険な場所』なんだって。

杏乃
杏乃

え、大歩危より危ないじゃん。

危険度が漢字(”大”と”小”)と正反対なのが面白いですね。

大歩危駅から吉野川(方面)を望む

駅ホームから覗いた景色はこんな感じ。今回は列車の関係で7分しかいられなかったので、いつかゆっくり観光しに来たいです。

杏乃
杏乃

そうそう、なんで大歩危駅で降りたのに大歩危の観光しなかったの?

その理由が次のコーナー。

それいけ!アンパンマン(列車)

アンパンマン列車(黄色)

ということで、満を持して登場しました。JR四国を代表する特急列車(のラッピング)、通称『アンパンマン列車』です。

杏乃
杏乃

あらまぁ、可愛い列車ね。

先ほど高知駅の紹介であった通り、四国は全域をアンパンマン列車が走っています。今回、この大歩危駅で抜かれる特急列車が偶然アンパンマン仕様だったので、慌てて切符を買って乗ってきました。

この角度でも異様な存在感を放つてんどんまん好き

車内はこんな感じ。至るところにアンパンマンのキャラクターがいます。

大歩危駅からの景色でもそうでしたが、道中の車窓も終始こんな感じです。のどかすぎて癒されます。

ということで色々あって多度津駅(香川県)に到着。これにて土讃線は全走破です。

ちなみにこのアンパンマン列車、起点駅を出た時と終着駅に着いた時(今回の場合は高知駅と岡山駅)に”それいけ!アンパンマン”の曲(車内チャイムアレンジ)が流れるので、良ければ是非聞きにきてみてはいかがでしょう。

杏乃
杏乃

車内放送(一部)もアンパンマン本人が喋ってくれるよ。

あれ、徳島の観光は…?(関西編へ続く)

ということで、四国4県出張旅行はこれでおしまい。翌朝は関西へ向けて出発します。

杏乃
杏乃

いやちょっとちょっと、徳島県の観光はどうなったのよ。

愛媛の道後温泉にはじまり、香川のうどん高知の海山巡り(+書いてませんがめちゃくちゃお土産買ってました)で3県は充実してましたが、そういえば徳島の観光はあまりしてないですね。

杏乃
杏乃

拠点(3泊してる)だったんだしどこか行っててもいいと思うんだけど…。

いやぁ…それがなんですけど、

徳島県って一日単位で時間を要さないと観光めちゃくちゃ難しいんですよ(私見)。

杏乃
杏乃

え、どういうこと?

まず、徳島の代表的な観光地に鳴門海峡がありますが、まずここは鉄道で移動した後更にバスで数十分移動しないといけません。あと、今回ちょろっと寄ってる大歩危小歩危も、時間の関係で通過しかできてません。

で、今回はそもそもの目的(出張)を徳島でこなしてしまったので、残り3県を回る関係上、どうしても時間を割けなかったんですよね。

杏乃
杏乃

あらまぁ…かわいそうに…。

少し悔いが残ってるので、いつか観光しにまた訪れたいです。

あ、でも、歩道の至るところで阿波踊りしているところは見られました。徳島県らしさ全開でめちゃくちゃ好きです。

杏乃
杏乃

おぉ…これはすごい徳島県してる…。

さて、次回(第5弾)は海(瀬戸内海)を越えて和歌山県へ向かいます。ようやく関西上陸ということで、お楽しみに。(更新順的には第2弾の東北遠征が先に出てきます)

ちなみに今回の総移動距離は約1725kmです。3日間の行程にしては相当動いてますが、まぁ初日が関東→愛媛経由→徳島なのでこうなりますね。

杏乃
杏乃

いやいや、これで全体の15%しか動いてない方にツッコんでよ。

11000kmってすごいですね(小並感)。

最後にオマケですが、帰り道で徳島に向かう途中に立ち寄った駅を紹介しておきます。

土讃線 佃(つくだ)駅

 何 も な い 。

杏乃
杏乃

すごっ…。文字通り何もない…。

しかもこれで2つの路線が乗り入れる乗換駅ってんだから驚きですね。

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